ナルに負けてたまるか~っ!
あたしは一生懸命アクセルのペダルを踏む。
カーブに差し掛かり、ゆっくりとハンドルをきった。
いい感じ!
チラリと後ろを振りかえると、ナルが真後ろに迫ってきていた。
「どけよ」
――ドンッ!!
後ろから車で体当たりをされた。
「きゃっ!そんなの反則だから!!」
「邪魔なんだよ」
ナルがニヤリと笑って、あたしを追いぬいて行く。
あっという間に抜かれてしまったけど、呆然としている余裕なんてない。
「こら~っ!ナル~!待ちなさ~い!!」
「そんなこと言われて誰が待つんだよ」
一緒にレースに参加している人たちはあたしたちより後ろの方で穏やかに走っている。
必死になっているのは、あたしたちだけ。
浮いてるけど、そんなこと気にしてられないし!
あたしは一生懸命アクセルのペダルを踏む。
カーブに差し掛かり、ゆっくりとハンドルをきった。
いい感じ!
チラリと後ろを振りかえると、ナルが真後ろに迫ってきていた。
「どけよ」
――ドンッ!!
後ろから車で体当たりをされた。
「きゃっ!そんなの反則だから!!」
「邪魔なんだよ」
ナルがニヤリと笑って、あたしを追いぬいて行く。
あっという間に抜かれてしまったけど、呆然としている余裕なんてない。
「こら~っ!ナル~!待ちなさ~い!!」
「そんなこと言われて誰が待つんだよ」
一緒にレースに参加している人たちはあたしたちより後ろの方で穏やかに走っている。
必死になっているのは、あたしたちだけ。
浮いてるけど、そんなこと気にしてられないし!