今度は水色のドレス。



うわ~、キレイ。



いつ着るの?とは思ったけど、ドレスってやっぱりいいな。



ふわふわのドレスに身を包まれた先輩がニッコリと笑う。



「素敵でしょ。今度、親戚の結婚式で着ようと思ってるの」




「わ~、素敵」



素敵だけど、花嫁さんより目立ちそう!?



「お前もなにか着るか?」



「あたしはいいよ~。この前、清香さんちで着たので十分だよ。もう着る機会なんてないだろうけど」



「葵は制服が一番似合ってるよな」



笑顔で言うナル。



「それってどういう意味?」



「ウチの学園の制服が一番似合ってるのは、お前だと思うけどな。要するに、セレブ学園のナンバー1」



「……意味わかんない」



「ドレスで着飾らなくても、普段通りでいいってことだろ。お前がどんな服を着てても、俺は好きだな」



そう言って、顔を寄せてくる。



「しっ……知らないよ。なに言ってるの!?」



はっ、恥ずかしい!



しかも先輩が思いっきりこっちをニラんでるし!