「E組は生徒数も少ないし、京子さんが戻っても…いいよね?」



「そうだなー…場合によっては、だけどな」



「え?」



「今までやりたい放題だったこの俺が、女の一言で動くような優男と思われたら大変だからな。

俺だって、それなりのことをしてもらわないと割に合わない」



「いや~、それは大丈夫でしょ。みんな、ナル様ってお優しい方だったのね!って羨望の眼差しだよ」



「なるほど……そういうこともあるか」



「よっ!未来の世界を背負って立つ男!カッコいい~!」



あたしがゴマをすったら、ナルに抱きよせられた。



「適当に言ってるだろ。そのぐらい、俺だってわかる」



ばっ、バレてるし!



「そっ…そんなことないよ。そういう柔軟な考え方ができる男の人って、理想だな~」



「そうか……お前がそう言うなら、そうするか」



ホッ……なんとか信じてくれたみたい。



強情そうに見えて、実はピュアだとか?