「おい、そこのお前。早く俺の前まで来いよ」



三好鳴海が挑発的な顔で、あたしを急かす。



「なっ…なんであたしが」



「さっさとしねーと、退学だぞ?文句があるなら、親に言え。寄付金積んで、この場に立てよ」



ムッ…。



「なにそれ!自分のお金じゃないじゃない。偉そうに…」



ステージの上にいる三好鳴海をニラんで、反撃したつもりが。



「親父の資産は、全て俺のためにある。偉そうにして、なにが悪い?」


って、言われてしまった。



あぁ…ヤダ。



開き直ってるよ。



「とにかく、あたしは…」



あたしが渋っていたら、学園長があたしの所へ歩いてきた。








「篠原さん、行きなさい。これは、命令よ。今すぐ動く!!」



…ひぃっ。



「はいっ」