地理の授業。

みししっぴ…?ゆ、ゆーふら、てす?

ダメ。隣の…綾波くんしか見えない。
綾波くんは白い肌に
サラサラの黒髪。

声は少し高め…かなぁ?
結構モテてる、っていう噂。

キュンキュンしまくりのあたしは、余計にキュンキュンさせられる出来事が起こる。

「前髪…邪魔だなぁ」
綾波くんは黒のピンを2つ胸ポケットから取り出し、サラサラの髪にとめた。

ーー…カワイイッッ‼‼
ガン見してしまっていたのか、綾波くんと目があった。

綾波くんは少し黙った後にやっと笑って

「お揃いねーーっ!」
と、あたしのパッツンの前髪にピンをとめた。

「ひゃうっ⁈」
「莉里ちゃんカワイイー!」

どくんっ!
だめだ。キミしか見えないです。