「こうなっては仕方ありません。私は古い文献を見て妃絽を助ける方法を探しますので、その間妃絽をよろしく頼みます、土方さん」 俺が頷くと、影時は目の前からスッと消えた。 総司達も何か手掛かりを探すと部屋を出て行った。 部屋の中には俺と布団に横たわり、眠り続ける妃絽しかいない。 「妃絽」 俺はそっと妃絽の名前を呼んだ。 でも、返事はない。