確かに縁起でもねぇな。



でも、こんな状態だったら、平助がそんなことを言っちまうのも分かる。



俺も一瞬思ったからな…。



俺の部屋に重苦しい空気が流れた。



「大丈夫です。妃絽は死にませんよ」



そんな空気を切り裂くような能天気な声が聞こえた。



声の方を見れば、妃絽を未来から連れて来た男・影時が立っていた。