部屋に戻ると、畳に寝転がる。



今は秋だから少し肌寒い気がするけど、羽織を来たりする寒さではない。



「どうしようね、君…」



寝転がりながらお腹に触れた。



ついこの前まで親の愛情を知らなかった私が人の親になろうとしている。



親になる不安はある。



それでも、産まれて来たこの子にはたくさんの愛情を注いであげたい。



でも、それは出来ない。