腕には無数の根性焼きのあと。
目は青く晴れ上がっているし
きりきずや火傷のあと


殺意を感じる傷もあった。
高い高いを下ろした。





陽太は、


「……そうかぁ」

と言って優しく頷いた。



女の子は小さくうなずいた。



「一緒においで」




歌彦の自転車の荷台に女の子を座らせて
3人で学校へとかっとばした。