「えー、珠稀もう帰るの?」
「私達これから駅前のカフェ行くんだけど珠稀も行こうよー?」
「ごめん!今日は帰るー」
帰りのHRが終わって、いつもみたくみんなとお喋りしないで帰ろうとするあたしにクラスの友達は不思議そうに手を振る。
「じゃあ、明日ね!バイバイ!」
誰よりも先に教室を出て、廊下を爆走。
「たーまーきぃーー!!」
急いでローファーを履いていたあたしに、あゆみが後ろから飛びついて来た。
「びっくりしたぁ、何、どした?」
「もし、何かあったら電話して?」
「…ありがとね」
メッセージの事も全部、相談して散々泣き言ばっか言ってたあたしの話にあゆみはずっと付き合ってくれていた。
だから、そんなあゆみの優しさが涙が出る程、嬉しすぎた。
「じゃ、行くね。ケーキ食べ過ぎないようにね?笑」
「う…気を付けます…」
じゃあねって女子会楽しんでねってあたしは笑って家まで走った。