アタシは、声にならないような思いで、一言叫んだ。

「おなかすいた!」

こぽこぽ、と耳元で音がする。

近づいてきたあの人の瞳には、真っ赤な尾びれを揺らす、きれいなアタシの姿がうつっていた。