私の言葉に裕太は目を見開いて すごく驚いたみたいだった。 そんな裕太に私は、近づいて ゆっくりと裕太の唇に 自分のそれを重ねた。 「……さよなら、裕太。」 そうに目を見て言い、 私は走って裕太のそばを離れた。 いつの間にか、 ―――雨はやんでいた。 完 _