雨…



だんだん激しくなる雨



―――ぽつ… ぽつぽつ


――――――ザァアア…




私は……少し調子にのってた。



幼なじみって関係だから、

裕太に彼女ができても

結局は私を選んでくれるって


毎日のように一緒にいる私の存在が


大事なものっていつか気付いてくれるって


どこかで…余裕があったんだ


―――でも……


さっきの、ぬいぐるみを渡すときの


裕太の笑顔……―――





私は、










みたことがない。




照れたような でもすごく嬉しそうな


そんな顔。



私に、向けられたことなんて





一度だって……ない。




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