辛くなるって分かっても


会いたい。


裕太が好きだから。



本当、情けない。…私。







――――――――





「亜美!ちょっと休憩してゲームやろうぜ」


裕太は、あっという間に

勉強道具を机からどかして

ゲームを用意しはじめる。




…まったく、まだ勉強始めて20分しか
たってないのに


そんなことを思いながらも
クスッと笑ってしまう。


「あ、亜美ーあれとって」


コントローラーか、
たしか、この辺にあるんだよね


そう思いながら引き出しから
コントローラーを2つだして
裕太に渡す。


「はいよ、コントローラー」


「お、さんきゅー」



……。


今思ったけど

あれ、それ、って言っただけで

伝わっちゃうのってすごいことだよね



_