「…若宮さぁ、好きな子にもそういう態度取ってるわけ?」
「……あ?」
「こないだ言ってたじゃん、その子に嫌われてるのは俺のせいもデカいって」
…知らね、とばつの悪そうな顔をする若宮。
ははーん、これは図星だな。
「若宮って意外に不器用だよねー」
「は?」
「好きな子を苛めちゃう小学生男子みたい」
「…うるせぇ」
若宮がムスッとした表情で腕を組む。
わ、なんか面白くなってきた。
「素直になれないとか、カワイ~♪」
「……お前あんまり調子乗んなよ」
「若宮カワイイ~♪♪」
調子に乗って若宮をからかっていると
「………素直になってやろうか?」
ギシ、若宮の座る椅子が音をたてた。