「だからそれはこの公式使うっつってんだろーがバカ」 「…………」 放課後、あたしは若宮にボロクソ言われながら勉強を教えられていた。 確かにあたしは万年学年一位の若宮から見たらかなりバカだと思う。バカなのは認めよう、だが。 「うるさぁあい!!」 思わず、バンッと机を叩いて椅子から立ち上がった。