「なーにが月並みだよ」
それまで黙ってあたしと若宮のやり取りを見守っていた彩が口を挟んだ。
「ニヤニヤしちゃって」
「べっ別ににニヤニヤなんかしてねーよ!!」
なぜかメチャクチャ動揺してる若宮。
「してるから。鏡見れば?」
「だからしてねーよ!!」
なんか…あの若宮が…
彩に負けている!?
「ニヤニヤしちゃってー!!」
あたしも調子に乗ってそう言うと
「は?してねぇからふざけんな」
氷点下の視線でそう言われた。
なんか彩と扱いが違うんですけど…
「照れんなって☆」
「だっから照れてねぇよ!」
頬を真っ赤にした若宮が、彩にそう言い返す。
まっまさか…
若宮って彩のこと好き!?!?