「は?お前そんなに俺にチョコをあげたいのか??」
するとニヤリと意地悪そうな笑みを浮かべた若宮。
頭大丈夫かコイツ。
「はぁ?誰もそんな事言ってませんけど?」
「しょーがねぇなぁ、そんなにチョコあげたいっつーんなら貰ってやるよ。感謝しろ」
「いや、別に貰って欲しくないんで」
「無理すんなよ。
どーせあげる奴誰もいないんだろ」
「は?い、いるし!!」
図星だったけど、なんだか悔しくて咄嗟に嘘をついた。
グッと若宮の眉間に皺が寄る。
「嘘つけ」
「うっ嘘じゃないし!!
あたしにだってチョコあげる人の一人や二人いますから!!」