「…違うってな、ちょっと!!!」




一瞬、油断した隙をつかれ
じゃがりこのカップがあたしの腕の中から奪われた。




「バーカ」





目の前にはさっそくじゃがりこを口に運びながらほくそ笑む若宮。




「嫌いに決まってんだろ」


「あっそ!知ってる!」


「…ってことにしといてやるよ」


「はぁ!?」





ほんっとーにコイツの言ってることはいつも意味が分からん。




「……今はな」





そして立ち上がると、元の自分の席に戻っていった。




…あたしのじゃがりこを持ったまま。




「返せあたしのじゃがりこ!!!」



「やだ」





ヤダじゃねーよ小学生かお前はっ!!!!