「如月さんを幸せにできるのは俺だ!?ふざけんな!!!


だったらこんな嫌がらせしないで堂々と告ればいいだろ!?」




「だっ…でも」




「お前みたいなショッボい奴にコイツを渡す気はない。


もし本当にコイツを好きなら奪ってみれば?



…ま、さらさら渡す気なんてないけどな」





そしてすっかり怯えきった菅野くんの襟首から手を離すと






「失せろ」






…地を這うような低い声。








「ひっ…ママぁー!!!!!!」






菅野くんはそう叫びながら屋上を出て行った。