『超お似合いだし!如月さんもそう思うよね?』 『え?あ、あぁ、うん…』 何が「うん」だ、ふざけんじゃねぇ。 何度も脳内で再生されているさっきの会話。 あぁっイライラする!!! 「……う?悠?聞いてる?」 「え?」 気付いたら、汐里に話しかけられていた。 「わり、聞いてなかった」 「もうっだから…」 うんうん、と汐里の話に頷きつつ、目線は勝手にアイツの方へ。 篠崎と一緒に楽しそうに花火をする如月。 右手の人差し指に巻かれた包帯が痛々しい。 ボーッとしてんじゃねぇよ、あのアホ…