「…理由なんてないよ。 別に…幼稚な喧嘩にもう飽き飽きなの。 喧嘩しない方がお互いイライラしなくて済むでしょ?」 若宮から目を逸らして続ける。 こんなこと別に言うつもりじゃなかったのに、言葉はスルスルと勝手に零れ落ちて。 「嫌いな人とは話したくないの! あんただってそうでしょ?」