「お前昨日から、なんかおかしくね?」 「…別に…普通だって」 「避けてんだろ、俺のこと」 グッと若宮の手に力がこもる。 「ちょっはなし…」 「理由を言えよ。 …俺、なんかしたか?」 そっと若宮を見ると、いつになく真っ直ぐな瞳をした若宮と視線がぶつかった。 …あたしは若宮の この瞳が苦手だ。 …どうしたらいいか分からなくなる。 心が平穏じゃいられない。