「おいお前、髪になんかついてるぞ」 「え、どこど…」 って、しまった。 あたし若宮と話しちゃいけないんだった! 「だからゴミついてるって」 急に黙りこんだあたしに怪訝そうな顔をしながらも、あたしの頭に手を伸ばしてくる若宮。 「っ!ちょっ触らないでっ!」 思わず、勢いよく若宮の手を振り払っていた。