唇は一瞬で離れて。




わけが分からないまま、あたしは若宮をポカンと見つめる。





………い、今、な、何したあたし。





……う、嘘でしょ




若宮と、そんな、キス………っ






ガタンッ!!







突然立ち上がった若宮は、真っ赤な顔で






「……わ、わりっ…」








ガタガタと何度も机や椅子にぶつかりながら教室を出て行った。






…えーっと。




ど、どどどどういうこと―――!?!?