あぁ、ガンなんだ。




あたしは死ぬんだ。






「…助かりますか?」

「…もう……手の施しようがありません……」






重くのし掛かる現実。






あたしは―……助からない。



まだ大人にだってなってない。



高校だって、

この年先輩になったばかり。




「…何年…ですか…」

「……持って……2年でしょうか…」

「……そうですか」





なぜだか涙は流れなくて。


まだ現実を受け入れられなくて。





やっぱり……










こんな現実が嫌で。