「わ~!!本当だぁ♪良かった」
「私も安心したよ~」私達は胸をなでおろした。
「じゃあ、一緒いこぉ」
また美嘉は私の腕を引っ張っていった。


入学式が終わり、皆それぞれ自分の教室に戻っていった。

「はぁ…校長の話しは長かったよね」
美嘉は腰をさすりながらゆった。
「だよね~」
さっきから椅子に座ってたから腰が痛い。

私達は教室につくと、それぞれの席についた。
しばらくすると、担任が入ってきて話し始めた。
女の先生だった。

「これから皆さんには自己紹介文を書いてもらいます」
そうゆって皆それぞれに白い紙が配られた。
自己紹介文なんて久々やなぁ…
何かこぉ?
「なぁ、ちょっと書くもん貸してくれん?」千春が考えていると隣りの席の男子が話し掛けてきた。
ちょっと茶髪の髪に整った顔だちの人だった。
「あ…はい!!」
千春はその男子にシャーペンを渡した。
「ありがとう」

びっくりしたぁ…
いきなり話し掛けてくるから。

自己紹介文何かこぉ…とにかく名前書くか…そう思い千春は自分の名前を自己紹介文に書いた。
「へぇ~、千春ってゆうんだ」
声の主はさっきの人だった。
「え!?あ…うん、そうだけど…なんで分かったの?」
その人は私の紙を指さした。
「見えてたから」
千春は自分の紙を見た。
汚い字なのに~

「私のも見たんだからそっちのも見せてよ~」
いいよってゆってすんなり見せてくれた。

岸田優也。
それが彼の名前だった。
「優也ってゆうんだね」
千春は彼に紙を渡した。
「そうだよ。まぁ、これからよろしくな」
優也は千春にシャーペンを返しながらゆった。
「あ…うん!!よろしくね」

これが、優也との出会いだった。


それから、千春と優也は席が隣りどおしだったこともあり仲良くなっていった。
それからは美嘉と優也も仲良くなり、優也の小学校からの親友である加藤遥樹とも仲良くなっていった。
加藤遥樹は背が高く、責任感が強い人だ。
その四人でだいたいは共に行動することが多くなっていった。


そして、もうすぐで夏休みに入ろうとしていた。
いつものように昼休み四人はご飯を食べながら夏休みのことを話していた。

「なぁ、夏休み四人でどっかいかねぇ?」
そう提案したのは、優也だった。
「いいね~でも、どこ行くの?」
千春はご飯を一口食べながらゆった。
「ん~?どうする?どっか行きたい場所ない?」
皆は考えた。

あ!
遥樹がいきなり声をだしたので、皆はびっくりした。
「海とかわ!?」
海かぁ~ずっと私行ってないや…
「私はいいと思うよ」賛成したのは美嘉だった。
「私も」
次に千春も賛成し、優也も賛成した。
「じゃあ、海に決定だぁ~」
優也は両手をあげてゆった。
海かぁ~
楽しみだなぁ♪
早く夏休みこないかなぁ~

そう思っているとチャイムがなり、昼休みは終わった。

それから千春たちはいつも昼休みになると、夏休みのことで盛り上がった。
海はいつ行く?
とか詳しい話しまで決めていった。


そうこうしているうちに終業式になった。
校長の長い話しは終わり、みんな教室に戻った。
教室に戻ると宿題とか大盛りに渡された。

「うわぁ~!!最悪やぁ」
千春はその宿題の山にうんざりした。
「ほんまやなぁ…これは、最悪やわ」
優也も宿題の山にうんざりしているようだった。
「はい、皆さん遊ぶこともいいですが、ちゃんと宿題もしてくること!! 以上!!体に気をつけてね~」

先生のその言葉でクラスの生徒はみんな帰っていった。
明日から夏休みなので、みんなルンルンだ。千春もその中の一人だった。
「千春、帰ろ~」
美嘉も上機嫌で駆け寄ってきた。
「うん♪帰ろ~」
そうゆって二人は教室をでた。

「明日から夏休みだね~♪」
「そうだねぇ」
千春は頭の中が夏休みのことばっかりでいっぱいだった。
二人でいろんなことを話しているうちに家についた。

美嘉とバイバイして家の中に入っていった。
そして数日後…
待ちに待った皆で海に行く日が来た。
千春はこの日の為に新しい水着も買い、ダイエットもした。
全部の準備をした後皆との待ち合わせ場所へと向かった。


千春は待ち合わせにつく間ずっとルンルン気分だった。

そして間もなくすると千春は待ち合わせ場所についた。
待ち合わせ場所につくと、あと美嘉だけが来てなかった。
「あれ~美嘉まだなの?」
優也に聞くと優也は
「まだなんじゃね?」とゆった。
でも、待ち合わせの時間まで後三分しかなかった。
間に合うのかなぁ~

待ち合わせの時間になっても美嘉は現われない。
どうしたのかなぁ~
準備に遅れてるのかなぁ…
そう思っていると美嘉が走ってくるのが見えた。
「遅れてごめん~」
息をきらしながら、美嘉はこっちに手を合わせながらゆった。
「何してたの?」
千春は笑いながら美嘉に聞いた。
「用意に戸惑ってて」そうゆいながら、自分の持っているものを指さした。

あれ…
美嘉水着持ってない。
「美嘉もしかして…」「うん…女の子の日になっちゃった!!だから、三人で楽しんで来てね」

美嘉…
美嘉も楽しみにしてたのに…

「絶対できるだけ美嘉のそばにいるようにするからね!!」

千春はそう決めた。

「え!?大丈夫だよ、楽しんで来なよ」

「駄目!!それじゃあ、美嘉が楽しめないじゃん!!」

「千春…」

「さぁ、皆でレッツゴー」
千春はそうゆいながら皆を押して汽車に入った。
しばらくすると、海についた。
「やっほーい!!海だぁ~」
優也は海に向かって走っていった。

本当に子ども見たい。千春は笑いながら優也についていった。
後の二人も後ろからついてきた。

四人は更衣室に向かい着替えた。
美嘉は更衣室の前で待つことにした。

そして着替え終わった後、いよいよ海に入る時がきた。

「よっしゃー!!海だぁ~」
一人で海に優也は入っていく。

「じゃあ、また後でこっち来るからね」
日陰で休んでいる美嘉に声をかけた。
「うん、楽しんできてね」

美嘉は手を振りながらゆった。

私も手を振替えし、海に入った。
「冷たぁい」
海に入るととても冷たかった。
「あはは、もっと冷たくしてやるよ♪」
そうゆって優也は水をかけてきた。
「うわ!!冷たい!!仕返し」
千春も負けずに水をかけた。
「おいおい」
笑いながら遥樹は見ていた。