「あのね…私ね…優也のことが…」

『好き』
といようとした途端
デカい花火の音で打ち消された。

「ごめん、さっきなんてゆった!?」
当然優也にも聞こえてる訳でもなかった。

「…なんでもない」

せっかく勇気出したのに…
台無しだ。

「そっか、そろそろ皆のトコに戻ろうぜ」

優也はその場から立ち上がった。

千春も立ち上がった。
私達は皆の場所へ戻った。