端っこに行ったと同時に花火が打ち上げられた。

キレイ…

皆と一緒に見たかったな…

そうだ!!

千春は携帯電話をとりだし、美嘉に電話した。

プルル…

何回鳴らしても、でない。

そりゃ、そっか…
皆花火に夢中だもんね
そう思っていると、どっからか声が聞こえた。

「ー…る」
「…はる」

あれ…
この声どこかで…

周りを見渡すと、必死に探す優也の姿があった。

「優也!!」
千春は優也の方へ走っていった。
「千春!!」
ゼェゼェゆって息を整えている。

ずっと私を探してくれたの…?
どうして?

「おま…お前はぐれんなってゆったじゃん」
「途中で人とぶつかって…それで…」

千春は下を向いてしまった。

「まじ心配させんなよ。どこ行ったのかと思ったじゃん」

優也は汗をぬぐいながらゆった。

「ごめん…」

千春はそこまでゆうとまた下を向いてしまった。