そして花火はいつのまにか終わった。

皆は汽車にのり、自分の家に帰った。

千春は家に帰ると今日あった出来事を思い返していた。

優也が近くにいるとドキドキする自分がいる。

顔が赤くなる自分がいる。

やっぱり私は優也のこと…


♪~♪~♪
考えていると突然携帯が鳴り出した。

びっくりした…
誰からだろ…

名前をみると、美嘉からだった。

「もしもし」
「もしもし~」
電話にでると、ちょっとテンションが上がった感じの美嘉がでた。「どしたの?」

「ねぇ、千春って優也のこと好きでしょ!?」

ドキンッ!!
「な…なんで?」
図星をつかれた千春は声が裏返ってしまった。

「だって、今日千春ずっと優也のほう見てたじゃない」

美嘉はクスクス笑っていた。

うそ…
私ずっと見てた?
そう思うと顔が熱くなった。
「多分優也も千春のこと好きだと思うなぁ~」

え!?

「なんで!?」