愛は、自分が
誉められると毎回
そんなふうに言ってた。
過去にこんなことを
抱えていたからだったのか……
「あゆかにバレたとき、あたしは……"ごめん"しか言えなかった…」
「愛は悪くない………」
頭を優しく撫でると、
初めてオレの前で涙を流した。
「バレてからはあたしは、クラスで苛められて………見方なんて居なかった…あゆかの彼氏も見て見ぬふり…助けてなんてくれなかった」
良いように使って、
後は知らんぷりかよ。
とことん、
最低ヤローだな……。
「あの時あたしは、どうすれば良かったの?あゆかに、何て言えば良かったの……!?」
独り言のように
問いかける愛にオレは
抱き締めてやることしか
できなかった。