ぼーっとしながら今日の授業が終わった。
「じゃー今日は終わり 気をつけて帰れよ~…」
担任の先生の声でぞろぞろと帰っていくクラスメート。
そんな中ーーー
「愛~!! 先輩が呼んでるよ!」
「……ぅん」
鞄に教科書をつめて、席をたつ。
先輩が迎えに来るのは、
公園で、話をして以来ずっと。
「わざわざ迎えに来なくても良いのに……」
申し訳ないし、咲夏が言っていた言葉が気にかかるし……
"愛のこと大好きじゃん、先輩"
「んなこと言うなって…ほら帰るぞ~?」
「ん……」
頭にポンと手を乗せて優しく撫でてくれる。
歩くときもさりげなく手を繋いでくれる。
「…お前…もっと楽しめよ?」
学校を出て、歩いているとふと言われた。
「は?」