前のお父さんが、 大好きだったせいか、 新しいお父さんには、なかなか 馴染めなかった。 そんなある日ーーー… あたしの学校が早めに終わって、 昼間に家に帰ったときだった。 「んっ、……あっ……ぁあ………」 お母さんたちの寝室から 聞こえてきたお母さんの声。 何をしてるかなんて すぐにわかる。 「お母さんはもう、前のお父さんのことなんてどうでもいいんだね………」 そう思うと、 無性に悲しくなった。