「離すわけねぇよ」



「!?」


そう呟いた瞬間に


勢いよく引っ張られたあたしの体。


気づいたときには


あたしの体は先輩の腕のなか。





「ちょっ!!なにするの!?」



「落ち着け……な?」



な?…じゃないわよ


もうあたしに関わらないでほしいのに……






「愛はさ自分に関わるなって言うけど…俺はもう、愛がいない生活は考えらんないんだよね」



「あり得ない………」



「俺もそう思うよ?…だけどさ、俺はあり得ないって言われてもなに言われても愛のことは諦められない」




ホントなんなの…………?


あたしは、


誰にも言えないようなことを


抱えて生きてるのに…


先輩のことを好きになったら、


ダメなのに……………。