「用事、ないんじゃないんですか……?」




よくわからない緊張で、


声が震えるのがわかる。




「俺さ……お前のこと好きだよ……」















……………思ってもみなかった


先輩からの言葉。


その言葉にまた、あたしの胸は


掻き乱されるんだよ…………?



関わらないって、決めたのに……


気持ちが揺らいでしまいそうになる。








「だから、これからも…愛と一緒にいたい……」










掴まれた腕が熱い………。


心臓のドキドキが腕から


伝わってしまいそうなくらい。









「でも………………あたしにはっ!!」



「わかってる」




あたしに言葉を被せてくる。


もぅっ………!!!!


嫌だ……。







"好き" って言われるのが、


こんなに、辛いなんて知らなかった。