「…………ぉ、お父さんっ」


迷った末に声をかけると、ぴたりと数秒動きを止め、ゆっくりと振り向きあたしと目を合わせる。


「あ、っと……今度、ウチにご飯食べに来てよ。お母さんとあたしで作るから。お母さんとお姉ちゃんと、4人で、ご飯食べよ」


きまり悪い思いで言い切ると、お父さんは笑顔で頷いた。