「あっ、ゆ、夕飯!作んなきゃいけないから!」


こうしているのが嫌だからだと思われる前に慌てて付け加える。


一月前の自分が聞いたら何と言うか。


じゃあ帰るか、と笑って伝票と鞄を持ってレジに向かう。


それを聞いて、ミルクティを飲み干し立ち上がる。


会計が済むのを待って、一緒に外に出る。


「送って行くか?」


「いいよ。近いから」


「そうか。じゃあ、またな」


そう言ってあたしが帰る方向とは逆の方へ歩いて行く。