「柚季ちゃんなら、和室で寝てるよ」


クスリと笑った莉央が和室を見る。


「あぁ……なんだ。よかった……」


「もー何よー。朝っぱらからー。近所迷惑でしょー」


瑠稀の母親も起き上り、こちらを見る。


「あたしの早とちり。何でもなかったごめん。……ってか莉央さんもういいの?」


瑠稀は母親に謝罪を入れるとこちらに向き直る。


「もう大丈夫だよ。看病ありがとう」


「ん……顔色もいいし、うん。じゃ、ご飯食べます?あ、先シャワー浴びます?」


それと服勝手に洗濯しちゃいましたごめんなさい、と謝る。


「洗ってくれたの?ありがとう。じゃあ、先シャワー借りるね」