カーテンの隙間から射し込む眩しい光。
体を起こしベッドの下に落ちている自分の服を拾い集め淡々と身に付けていく。
「もう帰んのか」
私はその言葉を無視し、シャツのボタンをとめていく。
「まだ行くなよ…」
二度目の言葉も聞く耳を持たず、スカートのジッパーをあげる。
「じゃあね。」
私はそういうとカバンを持ちその部屋を後にした。

外に出ると少し冷たい風が吹いていた。
もう3月なのに2月の寒さが少し残っていた。
冷たくなっている手を上着のポケットにいれ私は歩きだす。

私は山手幸。16歳。
来月から高校2年生の私。
勉強とかだるくてやらない主義で毎日遊び呆けてる。
学校へはほとんど行ってなくて毎日朝帰り。
家にはあまりいたくなくて泊めてくれてご飯を食べさせてくれれば誰とだって寝る。私はそんな女。