「その自信はどっから来んだよ……」
だって、いっぱいみんなと関わってきたもの。
そう目で訴えれば斎は観念したようにはぁ、と息を漏らす。
「分かってくれました?」
「分かったけど、これに関してだけはあいつらは信用しねぇ」
斎がずいっと顔を近付けてくる。ふ、と掛かる吐息でまた熱が上がった気がした。
「斎……?」
「あいつらが何してくるか、いつも気が気じゃねぇ。……けど」
「っ、」
唇が触れそうな距離。斎の縋るような瞳に吸い込まれそう。
「お前が俺を愛してくれてるなら心配いらねぇよな?」
……あぁ、もう。
どうして斎はこんなにあたしをドキドキさせるのが上手いのかな。
あたしだって……。
きゅっ、と、斎の首にしがみつく。あたしだってもっとドキドキさせたい。
「あ、愛してます……っ」
「っ」
このあと、恥ずかしさであたしが顔を真っ赤にしたのは言うまでもない。
でも、斎も頬を赤く染めて幸せそうに笑ってくれたからよしとしよう。
目と目が合うだけで Fin.