「はぁー、やっと終わった。」 私は溜め息とともに一人呟く。 私は今日から晴れて高校生だ。 憧れの高校に通うため、必死に受験勉強をしていた、そう遠くない過去を思い出す。 さて、今日から高校生、ということは。 ──そう、今まさに長い長い入学式を終えたところだった。