「…それじゃ、少しでも興味あったら連絡して。俺、雨宮のこと待ってっから。」 そう言った先輩は真剣な眼差しで。 ドキッ …私のこと、待ってるの…? …他の子には声掛けないのかな…? 私は、最初に声を掛けられた時とは違うドキドキ感に見舞われた。 …なんていう、私にはお構いなしに。 また太陽のような笑顔を一瞬見せたあと、小林先輩は踵を返して去っていった。 鼓動が速くなるのを抑えて、戻ってきた海斗の方を見ると…。