愛美もそうだが
ずっと応援してきてくれた
若菜だからこその
この笑顔だ。

「ほ、本当に?!」

言われてみれば、
今日の雅志は普段より
笑顔かもしれない。

「実花ちゃん
  よかったじゃん…!」

愛美がわたしを
抱きしめてくれた。

「う、うん!
  よくわかんないけど、
  うん!ありがとう!」

本人から直接
返事を聞いていない以上
ぬか喜びはできない
という重りがあったが
それでも嬉しかった。

そんなところに
担任のハスタツが来た。

「はい席つけー」

いつもなら白衣なのに
今日はスーツだ。

ちょっと待った…
やばい、これはやばい。

蓮田ティーチャー、
ワイシャツの
ボタン2個開け…

少し席の遠い優を見たら
やっぱり驚いている。

やばい、色気が…
中学の先生なのに
それやっちゃだめでしょ。