へ?ちょ、唯華さん? 楠木先輩は、電話をする。 すると、3分程したところで大樹くんが来た。 本当に帰ってたんだ……。 「どうしたの?帰ってなかったのか……」 「ご、ごめんなさい」 「藤堂先輩すいません、あたしが引き止めたから。樹里、1人で帰ったら危ないので」 唯華が簡潔に説明する。 「いや、別にダメってことじゃないんだ。ただ、バレないようにってことだから」 あ、そうだった。そんな顔を唯華はする。 忘れてたんだね。