大樹くんがボールを綺麗なフォームで放つ。




バシュッ!





ピ───!




「きゃー!カッコイイ!!」





さっきよりもさらに大きな歓声が上がった。




あたしたちは、大樹くんたちに目を向ける。




すると、2人の女性が近づいていた。





「あ……」




「ねぇ、樹里。あの2人誰?」





「あたし、今朝会った。背の大きめの人が咲希さんで、少し背の低い人が愛美さん。らしいです」





唯華はふーん、と訝しげに言った。




「まさか、颯たちのことが好きなのかな?」





「えっ!そうなの!?」





大きな声を出してしまった。