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キュッ、キュッ




「うわぁ、スゴイ」




あたしは体育館に着くなり、感嘆の声を漏らした。





だって、大樹くん活躍してる。




相手のチームと点差が20点近く開いてる。





バスケ部の人たちよりも輝いてます。




あ、大樹くん、バスケ部の助っ人してます。今更だけど。





「大樹くーん!颯くーん!頑張ってー!」




うわぉ、凄い歓声。




試合は終盤。





残り5秒前。




楠木先輩が、大樹くんに速いパスを出す。






スッ……。




歓声が静まる。