グイッ!



ボスッ


「ちょっと樹里大丈夫!?」


あたしは、冷や汗が流れた。



き、危機一髪……。



あたしは大樹くんに引っ張られ、受け止められていた。




「あ、ありがとう。大樹くん」


あたしがそう言うと、ゆっくりと離してくれる大樹くん。


迷惑かけちゃった。



「大丈夫?怪我は?」



あたしのことを心配してくれる大樹くん。


「怪我は……あ、してないよ!」



「……あ?本当に?してない」



「してないしてない!!大樹くんが引っ張ってくれたおかげで助かった」


すると、ホッとした顔を見せる大樹くん。