「だって、敬語だったからさ。俺のこと知ってるのかと思って」 「知らないよ〜。初めてだったもん」 そう言うと、なぜか頭がズキッとした。 「全部勘違いだったんだ……」 「ごめんな。俺も知らなくて」 「な、なんで大樹くんが謝るの!?」 「なんでって……」 「そこまでにしてよ。そんな大声出すとバレるよ」 「うっ……」 階段を見ると、数人の男子がいた。 危ない危ない。