少しかけ足で屋上へ行くと、大樹くんはもういた。



だけど、大樹くんともう1人、男の人がいた。



誰?


唯華を見ると、ニコニコしてる。



あたしは、頭の中が?マークでいっぱいになった。


意味が分からずにそのままでいると、唯華がこんなことを言った。



「颯ー!生で会うのは3日ぶりね」



「だなー。なんか久しぶりな感じするな?」


「うんうん、するするー」



あたしは訝しげに大樹くんの隣に立つ男の人を見る。


「……颯?さん?って誰」



そういうと、唯華は間髪いれずに言った。




「あたしの彼氏」