あたしたちはバレないように1-Bのクラスに来た。



バ、バレないよね……?



唯華と覗いてみると、大樹くんらしき人は見当たらない。


「いなくない?藤堂くん。もう屋上に行ってるんじゃない?」



お弁当を渡す場所は、屋上。



一緒に食べたり、人が多かったら別々とか。


そんな風にしてるの。



「でも、聞いてみる」



あたしがそういうと、唯華はいきなり慌てた。


「そ、そんなことしなくても本人に聞けばいいじゃん!」



はぁ!?